2016.11.02

朝食を食べると頭がよくなるのは本当ですか

中学校2年生男子
お母さんが「朝食を食べると頭が良くなる」と、毎日、ウルサイです。
でも僕は朝はギリギリまで寝ていたいです・・・

学校でも以下のように授業で教わったりしたのですが、本当でしょうか?
※情報元:京都市子育て支援総合センター こども未来館 データでみる朝食の大切さ 資料より
http://www.kodomomirai.or.jp/child/oyasien_file/image/material/%E3%80%9011%E8%B3%87%E6%96%99%E3%80%91%E8%BA%AB%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%91%E3%82%8B.pdf

回答

DS協会員
スキル委員  より:

質問ありがとうございます!
調査結果をみると、確かに朝食と学力の間に”相関”は見られるようですね。
相関とは2つのデータがあった際に、1つのデータが増えたり減ったりすると、もう1つのデータも変化するような関係がみられることをいいます。
今回の例だと、朝食を”食べている”と回答した6年生、中学3年生の方が、国語や算数の正答率が高くなっていますね。

ただ、2つのデータに関係性がみられる(=相関あり)からといって、1つのデータが変化することで、必ずしももう一つのデータが変化するとは言い切れないことも多いです。
今回の例では、朝食を食べる家庭は食べていない家庭に比べて、”親のしつけがしっかりしている”、”所得水準が高い”などが影響しているのではと指摘されています。
他にも「夏にアイスクリームが売れると水死者が増える(裏に気温が影響しており、暑くなるとアイスクリームを買う人も増えるし、泳ぐ人も増える。)」など必ずしも因果関係のない相関があることがあります。
こういったものを”偶然の一致による疑似相関”と言います。

ご両親や学校の先生の言うことを聞くことはとても大事ですが、このように本当にそうなのかなと、自分の頭でしっかり考えるクセをつけておくことは大事ですね。

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