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データサイエンスアワード2016 最終プレゼンテーション
「バイオイメージ・インフォマティクス:生物学と画像情報学のデータサイエンス協働」
国立大学法人九州大学大学院システム情報科学研究院
情報知能工学部門内田研究室 教授
内田 誠一 氏
講演概要
生物学研究では日々大量のデータが生み出されている。その中でも画像は、顕微鏡によるイメージング技術の著しい進歩とともに、中心的なデータとなっている。そして、画像を対象として対象計数や面積の定量化、動き解析など、様々なデータ解析が必要となっている。しかし、(1)顕微鏡画像解析は困難であり最新の画像情報処理技術を要する、(2)各研究で解析対象や解析目的が異なるため一般的なソフトでは対応できない、といった問題も顕在化している。そこで画像情報学を専門とする我々の研究室では、国内多数の生物系の研究室と分野の壁を越えて協働し、多様な解析課題について、個別の技術を研究開発してきた。その際、単にデータ供給者と処理者の関係に終わることなく、真の解析目的とそれに最適な技術を見出すための議論を重ねることを最重要とした。こうした協働研究の成果は、著名な学術雑誌の掲載論文としても結実している。
プロフィール
1992年九大修士修了後、セコムIS研究所勤務を経て、1996年同大に博士学生として復学、1999年より同大助手、2002年同大助教授、2007年より現職。
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