16:55-17:45
「機能としての人工知能、存在としての人工知能」
日本デジタルゲーム学会
理事
三宅 陽一郎 氏
講演概要
人工知能には二種類あります。単体の知的機能を実現する機能型人工知能、そして、知性としてこの世界に存在するための存在としての人工知能です。この二つの方向は、直交する人工知能の方向であり、双方の発展がお互いを発展させて行きます。前者は数学とエンジニアリングによって駆動し、後者は哲学とサイエンスによって進歩します。現在、進行しつつある人工知能全体の発展の全体を描くと同時に、これからの人工知能の未来についてお話いたします。
プロフィール
京都大学で数学を専攻、大阪大学(物理学修士)、東京大学工学系研究科博士課程を経て、2004年よりデジタルゲームにおける人工知能の開発・研究に従事。国際ゲーム開発者協会日本ゲームAI専門部会設立(チェア)、日本デジタルゲーム学会 理事、芸術科学会理事、人工知能学会編集委員。共著『デジタルゲームの教科書』『デジタルゲームの技術』『絵でわかる人工知能』(SBCr) 『高校生のための ゲームで考える人工知能』『ゲーム情報学概論』(コロナ社) 、著書『人工知能のための哲学塾』 『人工知能のための哲学塾 東洋哲学篇』 (BNN新社)、『人工知能の作り方』(技術評論社)。翻訳監修『ゲームプログラマのためのC++』『C++のためのAPIデザイン』(SBCr)、監修『最強囲碁AI アルファ碁 解体新書』(翔泳社)。