12:05-13:00
基調講演
「データ処理とAIの歴史と未来」
札幌市立大学
学長
中島 秀之 氏
講演概要
AI研究の歴史上初めて,その技術が実用化されるようになった.それはIoTによるビッグデータの存在が支える深層学習に負うところが大きい.深層学習はデータサイエンスの在り方も変えてしまうかもしれない.一方で,COVID-19の蔓延により,世の中が大分変わってきた.しかしながら,その変化の大部分は従来より可能であったのに古い因習に囚われて使われていなかった技術や仕組みである.ソサエティ5.0の掛け声はあるものの,その具体像は示されていない.AI技術の可能性を描くことにより,社会はどう変われるのか/変わるべきなのかを考えたい.
プロフィール
1983年東京大学情報工学専門課程修了(工学博士)。同年電総研入所。2001年 産総研サイバーアシスト研究センター長。2004年より2016年まで公立はこだて未来大学学長および理事長歴任。2016年同名誉学長ならびに東京大学大学院情報理工学系研究科先端人工知能学教育寄付講座 特任教授。2018年4月より公立大学法人札幌市立大学理事長および学長就任。株式会社未来シェア取締役会長。2019年10月「情報化促進貢献個人等表彰」経済産業大臣賞を受賞。