2022.08.15
Data of Data Scientist シリーズ vol.32『68%-社内・組織内のデータを活用するために分析しているデータサイエンティストの割合』
データサイエンティスト協会では、一般(個人)会員向けのアンケートを毎年実施しています。今回は「社内と社外のデータサイエンティスト」を切り口にして調査結果について考察します。
2021年度の一般(個人)会員向けアンケートにおいて「あなたが所属している企業・組織ではどのような目的でデータ分析・解析をおこなっていますか。」の設問の回答を集計すると「社内・組織内のデータを社内・組織内の業務で活用するために分析している」と回答した会員が68%と最も多く、この回答の割合は2016年以降において毎年増加の傾向があることが分かります。つまり、データ分析の業務を外部に委託するのではなく、内製化するケースが増えていると推測できます。この背景として、各企業において社内のデータサイエンティストの育成や採用が進み、自社でデータ分析・活用するための人材や体制が充実しつつあることが考えられます。
                            しかし、社内でのデータ活用が進む一方で、別のアンケートの設問の回答から、データ分析・活用における課題が見えてきます。「あなたが、データ分析・解析に関わるスキルアップを考える際に、困っていることがあれば教えてください」の設問の回答を集計すると、「手本になる・教えてくれる人が周囲にいない」の回答が63%と最も多く、この傾向は2016年から継続しています。この回答の結果から、相談先やロールモデルの不足が課題となっていることが推測されます。新たに育成や採用した人材でデータ活用の取り組みを始めたが、上手く成功事例を作り出せず、データ分析における技術や経験があるデータサイエンティストを求めている可能性があると考えられます。
                            一般的に社内のデータサイエンティストは企業のビジネスやドメインの知識を活かすことができる利点があり、社外のデータサイエンティストはデータ分析を専門にしている技術の高さや経験の多さに利点があり、それぞれ違う特徴を持っていると思います。今後は社内と社外の2択ではなく、複数の企業のデータサイエンティストが共創する事例が増えてくるかもしれません。
データサイエンティスト協会 調査・研究委員会
日本電気株式会社 芳澤洋次郎
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