2025.10.07

【イベントレポート】『データサイエンティスト』を体験する濃い1日! 英明フロンティア高校1年生へのDS体験授業レポート(2025年9月17日)

学生委員会が取り組んでいるデータサイエンティスト体験授業(以下、DS体験授業)、今回は英明フロンティア高等学校1年生約50名の皆さんと共に丸1日をかけて濃いDS体験授業を行いました!

英明フロンティア高等学校HPリンク=https://eimei-frontier.ed.jp/

【体験授業の内容】

  1. データサイエンティストって何?
  2. データサイエンティストのお仕事紹介と交流
  3. お仕事体験(グループワーク・プレゼン)
  4. 実務での分析方法紹介
1.データサイエンティストって何?

 

まずは恒例の「データサイエンティストって聞いたことあるよ〜って人手を挙げてくださ〜い」という質問をしましたが、残念ながら手が挙がらず…。続けて「逆にデータサイエンティストって聞いたことない人は手を挙げてくださ〜い」という質問にはたくさんの生徒さんの手が挙がりました笑

それでこそ私たち学生委員会が高校生に向けてDS体験授業を行う甲斐があります。授業開始早々、今日は学生の皆さんに少しでもデータサイエンティストを知ってもらいたい!という気持ちで学生委員会メンバー側も身が引き締まりました。

講義では、世の中にデータが爆増している=データサイエンティストが社会に求められているという背景から、腫瘍のAI判定・WebサイトABテストなどの事例を通した分析技術の進化、その技術で解決できる課題が世の中にたくさんあるという話の流れで解説し、データサイエンティストへの理解を深めていただきました。
また「データサイエンティストは、データを使って上手に決めるお手伝いをする仕事」と少し噛み砕いた説明をすると、頷かれていた方が多くいらっしゃいました。

後日共有いただいたフィードバックシートには、「データを使うことでスポーツでもうまく活用できると思って興味がわいた」、「自分たちの広告のクリック率などデータをとっているんだと思うと面白いし効率的だなと思った」などの感想をいただきました!

2.データサイエンティストのお仕事紹介と交流

今回は学生委員会メンバー5名+助っ人3名のデータサイエンティストが駆けつけてくださり、それぞれのお仕事紹介に加え「なぜデータサイエンスに興味を持ったのか」や「学生時代からこれまでどのような経歴を歩んできたか」など、できる限り分かりやすくお話をさせていただきました。
難しい専門用語やビジネス用語が出る中、皆さん一生懸命メモを取られていたり、特に「パーソナライズされたWEB広告」や「携帯位置情報の活用」など生徒の皆さんに身近な話題になると真剣な表情で頷かれる姿が印象的でした。

お仕事紹介の後はデータサイエンティストが各グループへ移動して学生の皆さんと交流を深めました。生徒の皆さんからは「データサイエンスって難しそう…」「データサイエンティストになるには文系・理系どちらを選択した方がいいですか?」というデータサイエンスに関する感想や、「行きたい大学はどうやって決めましたか」「まだ自分が何に興味があるのか分からないんです」などキャリア相談の質問も多くいただきました。

半年前までは中学生だったのですから、先のことはまだまだ分からなくて当然ですよね…。
ですが自分が何に興味があるか、将来何をしたいのか分からない今だからこそ色々な世界を見て、聞いて、知ってほしいと思います。そしてデータサイエンティストという職種が1つの選択肢になってくれたら嬉しい!と少し会話に力が入ってしまいました笑

3.お仕事体験(グループワーク・プレゼン)

 

午後からは、いよいよデータサイエンティストのお仕事を実際に体験してもらうグループワークです。今回はより実務に近い体験をしてもらうことを目的とし、データを配布せずに各担当者から必要なデータを収集するワークからスタートしてもらいました。最初に提示した情報は、、、なんと!コンビニを作る5つの候補地の地図だけです笑

まずは5つの候補地データ、そして傾向を掴むための既存店データをそれぞれ「サポーター」、「市場調査」、「人事」、「店舗管理」、「エリアマネージャー」担当へ収集するところスタートです。データを収集しないと分析も始められません。生徒の皆さんはどういうデータがあったら役に立ちそうかを考え、そのデータを持っていないか各担当へ聞き取りに行くという実務さながらのワークを体験してもらいました。

「店舗調査担当の人に聞いたら、人口密度のデータ持ってたよ!」
「ライバル店舗が近くにあるとあまり人が来なくなるんじゃないかな?」
「喫煙スペースの有無って関係あるのかな…」
「やっぱり店長の年齢が若いと売上も高そう!」

など活気に満ちた話し声が各方面から聞こえてきて、収集したデータや作成したグラフと睨み合ったり、メンバーと考察について話し合ったりとそれぞれのグループが時間ギリギリまでワークに取り組んでいました。

グループワーク終了後は、各グループの発表者がデータサイエンティストになりきってどの候補地にコンビニを建てた方がよいかを、社長役の学生委員会メンバーに対してプレゼンしてもらいました。

社長役からは「どういう分析を行ったのか」、「どのようなグラフを作成し、どう判断したのか」や時には予想外の質問も飛んできて、生徒の皆さんは戸惑いながらもグループで分析した結果と考察を自身の言葉で返答されていました。

(その姿はもはや立派なデータサイエンティストです!!)

4.実務での分析方法紹介

 

最後は今回利用したデータを用いて、より実務に近い分析方法であるヒートマップや散布図行列、重回帰モデルをpythonで作成するという実演をしました。

英語で書かれたプログラムを初めて見たであろう生徒の皆さんは、若干苦い顔をされていましたが、「ChatGPTなどを利用すると、今の時代これくらいのプログラミングは自動で書いてくれるんだよ〜」と伝えると、会場からは「へ〜!」という驚きの声が上がっていました。

最後に

 

後日、今回のDS体験授業を受けていただいた生徒の皆様からたくさんの嬉しい感想をいただきましたので一部紹介させていただきます!

 

「データを使うと見えないいろいろな情報が知れて、データサイエンティストに興味をもった。」
「データはどんなことにも必ず関わっていて、データからの活用、運用の幅はとても広く、改めてすごいなと感じました。」
「データをみて話し合い、まとめることが好きなので楽しかったです。もっと数学らしい感じなのかなと思い苦手意識があったけど、全然そんなことはなく楽しめました。」
「データサイエンティストは理系だと思っていたが、文系でも行けることに驚いた。」
「いつも予想や直感で物事を判断してしまうことが多かったが、この学習を経て、データをしっかり分析し売り上げを出していると知り、その仕事に興味がわきました。」

 

今回は丸1日かつ内容的にも濃いDS体験授業で、高校生の皆さんは少しお疲れだったかもしれませんが、ぜひこの時間で感じた「データでこんなことができるんだ!」という感覚を忘れずに今後のそれぞれのキャリアを歩んでいっていただければ幸いです!

 

また今回体験授業のご依頼をくださった坂田先生ありがとうございました!

来年もぜひお待ちしております!

 

以上、英明フロンティア高等学校とのDS体験授業イベントレポートでした!

学生委員会では、データサイエンティスト体験授業の要望を受付中です。
「数理・データサイエンス・AI モデルカリキュラム(リテラシーレベル)」における一つのPBL(Project Based Learning)や仮説思考トレーニング教材としての活用や、DXハイスクール構想における専門家人材による体験授業として提供できます。

また、先生が同様の授業を行えるように資料も提供しておりますので、興味のある方はぜひ以下よりご連絡ください。
お問い合わせ:https://www.datascientist.or.jp/contact/

データサイエンティスト協会 学生委員会

カテゴリ
アーカイブ
記事アクセスランキング
タグ