2025.12.18
Data of Data Scientist シリーズ vol.78『日本:14.7%(昨年比+9.3%)、アメリカ:33.5%(同+6.3%)-生成AIの利用率』
データサイエンティスト協会では、データサイエンティストにまつわる一般ビジネスパーソン向けのアンケートを毎年実施しています。2023年からはアメリカ、2024年からはインド、ドイツと対象国を増やし、2025年はさらに中国を加えてデータサイエンティストを取り巻く環境に関する国際比較を行ってきました。
一般ビジネスパーソン向け調査結果2025年:https://www.datascientist.or.jp/news/n-pressrelease/post-4978/
今回は「業務における生成AIの利用率」に焦点を当て、その変化と実態を報告します。
日本は業務利用率で最下位ながら、大きく上昇
2025年の一般ビジネスパーソン向けアンケートにおいて、「「生成AI」のツール・アプリ・ソフトなどをご自身の業務で使っていますか。」という質問に対する回答結果が以下になります。
「生成AIを実際に業務で使っている」と回答したビジネスパーソンの割合は以下の通りです。
- インド :55%
- 中国 :37%
- アメリカ:34%
- ドイツ :24%
- 日本 :15%
日本の業務利用率は調査対象国の中で最も低い結果となりました。生成AIを知っている人の割合は8割を超え、日本も例外では有りませんが、高い認知率に対してその業務利用率にはまだ大きな隔たりがあることがわかります。
しかし、成長率に目を向けると、生成AIの業務利用率は昨年から10ポイントも上昇しており、利用者数で見れば約3倍の成長を遂げています。
なぜ生成AIの利用が進んだのか?
この急成長の背景には、いくつかの要因が考えられます。
近年、主要なLLMサービスが高度な日本語処理能力を備え、言語の壁がほぼ解消されたこと。また、多くの企業で利用されている業務ツールにAI機能が標準搭載され、セキュリティを担保しながら手軽に利用できるようになったことも大きいでしょう。さらに、コード生成やドキュメント作成といった実務に直結するタスクを、エージェント型AIが高精度で実行可能になったことも、現場の導入を後押ししていると考えられます。
また、検討段階に有るビジネスパーソンの割合も一定数いることから、これまでの傾向にもとづくと来年も一定の導入率の向上が期待できます。
おわりに
2025年はAIエージェントの年、とも言われており、様々なタスクを自律的に実行するエージェント型のAIサービスがたくさんリリースされております。一方でその急進性から生成AIの開発には一定の歯止めをかけ、社会的なルールを整備するべきだという人もいます。
今回の調査では、「認知・関心」フェーズを終え、「初期導入・試用」フェーズに移行した日本企業が急増したことが明らかになりました。
みなさまの企業はどのフェーズにありますか?
このレポートが、みなさまの企業における生成AI導入の現在地を確認し、次の一手を考えるための一助となれば幸いです。
データサイエンティスト協会 調査・研究委員会
株式会社キーウォーカー 鳥越希氏
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