2025.12.04
2025年度版「データサイエンティスト スキルチェックリストver.6」を発表
このたび、データサイエンティスト協会 スキル定義委員会(委員長:安宅 和人、副委員長:佐伯 諭)は、11月25日(火)に開催した「データサイエンティスト協会12thシンポジウム」内において発表した、データサイエンティストに必要とされるスキルをまとめた「データサイエンティスト スキルチェック リスト」の第6版を公開いたしました。
本内容は、2023年に第5版として公開したデータサイエンティストの「ミッション、スキルセット、定義、スキルレベル」および「スキルチェックリスト」を、現在のビジネス環境や実態にあわせて全面的に見直したものです。改訂のポイントは大きく以下の通りです。詳細はスキル定義委員会発表資料に記載しています。
改訂ポイント
- ビジネス力を価値創造力へ刷新 ~データサイエンティストは分析者から価値創造リーダーへ~
- 従来のビジネス力を価値創造(Value Creation)スキルとして再定義
- データサイエンティストが担うべき課題再定義・意味設計・社会実装・カバナンス・スケール展開を体系化
- 融合スキル群の新設 ~境界を越えた実務への対応~
- データサイエンス(以下、DS)とデータエンジニアリング(以下、DE)の境界をまたぐAI実装スキルを独立レイヤーとして再編
- 生成AI、AIエージェント、マルチモーダル、IoT、AI・データガバナンスなど横断領域を束ねる
- 実務で最も必要なDS×DE×ビジネス(以下、BZ)の混成スキルを体系的に表現
- 基盤スキルの新設 ~全データプロフェッショナルの共通土台を再定義~
- 論理思考、行動基盤、システム・データ理解、AI基礎理解などの基礎スキルを統合・整理
- AI利活用タスクリストの全面刷新
- (後日、正式に発表)
- DSおよびDE領域のスキル見直し、追加
- 各領域のカテゴリ、サブカテゴリや領域を跨るスキル、必須スキルの見直し
- 全体として650項目→845項目とした
また、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が定める「ITSS+(プラス)」の「データサイエンス領域」において、当協会と共同で2017年4月に発表した「タスクリスト」の更新もあわせて実施し、「2025年版 タスクリスト ver.5」も発表しました。タスクリストについては後日改めてIPAのWebサイトより発表し、ダウンロード可能になります。
スキル定義委員会は、2014年にデータサイエンティストの「ミッション、スキルセット、定義、スキルレベル」、2015年に「データサイエンティスト スキルチェックリスト ver.1」を発表しました。以来、データサイエンティストという職種が健全に成長をするための環境整備に取り組んでまいりました。
また、来年度のデータサイエンティスト検定はこの更新版に基づき、検定範囲を更新する予定です。
◆「スキルチェックリスト ver.6」は、以下よりダウンロード可能です。Excelの最後の方のシートはver.5との新旧対応がわかるようになっています。
スキルチェックリスト ver.6:https://www.datascientist.or.jp/common/docs/skillcheck_ver6.00.xlsx
◆「データサイエンティスト協会12thシンポジウム」での「スキル定義委員会発表資料」は、以下よりダウンロード可能です。
◆シンポジウムで聴衆のみなさまから質問をたくさん寄せていただきました。こちらも回答をまとめ、以下で参照可能です。
URL:https://www.datascientist.or.jp/common/docs/20251125_skill_QA.xlsx

