Data of DataScientest シリーズ vol.9『44%-分析インフラに対する不満が増加中』

データサイエンティスト協会では、会員向けに毎年アンケート調査を実施しています。
2019年の実施結果では、「分析・解析インフラ(DB・DWH等)の設備に不満がある」と答えた人が44%存在し、2015年からの経年で見てみると42%→37%→42%→44%と増加している事が判明しました。
また、「分析・解析ツール(統計解析ソフト・BIツール等)の設備に不満がある」と答えた人も2019年時点で38%と高い割合です。
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一方で分析に関して「上司・経営層の理解がない」は年々減少しており、39%→41%→40%→35%と推移しています。この二つから推測すると、AIに対するニーズが近年高まり、ようやく経営層の理解が浸透してきたと考えられます。そして現場レベルに分析業務が発生しつつあるのですが、いざ現場の人間が分析に着手しようとしても分析環境が整っていない、という不満が出てくるようになったと考えられます。
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また2019年を業種別に見てみると、分析・解析インフラ(DB・DWH等)の設備に対する不満は”IT・通信業”では30%と少ない一方、”製造業”では59%(IT・通信業の約2倍)と全業種の中で最も高い事が分かりました。私自身も様々な業種のお客様の分析を行う機会が多いのですが、他の業種に比べ製造業はデータ量が多いためDWHが必要となるケースが多く、かつセンサーデータは欠損データ割合が多いので、データクレンジングや加工作業が必要となる可能性が高いです。

このように企業や部署の分析環境の導入状況は様々なので、もしも転職を考えている場合にはご自身の保有スキル(データサイエンス寄りなのか、データエンジニア寄りなのか)と転職先企業のニーズ(分析環境の整備を求めているのか、既に分析環境は存在し分析実行を求められているのか)が合致しているかを確認し、企業と人材のミスマッチを防いでいく必要があると言えそうですね。

データサイエンティスト協会 調査・研究委員会
日本電気株式会社 川地章夫