2016 第1回データサイエンティスト協会 セミナー
第一回データサイエンティスト協会 セミナー2016が5月20日、内田洋行 東京ユビキタス協創広場 CANVAS(八丁堀)で開催されました。本セミナーはデータサイエンティスト協会が定める、「Assistant Data Scientist~見習いレベル」の方を対象にスキルアップとコミュニケーションの場の創出を目的として企画されたもので、130人の定員に対し259人の応募(キャンセル待ち129人)があり、多くの業界から注目を集めています。
セミナーの講演はこれからデータサイエンスをビジネスに取り入れたいという人々にとっても分かりやすい内容で、データサイエンスを実務で活用するためのポイントが多く示されました。今回はその一部をご紹介します!
【登壇者】
塩澤 洋一郎氏
株式会社ブレインパッド アナリティクスサービス本部 本部長
10年間のコンサルタント経験と、6年間の通信キャリアでのビジネス経験を経て2012年株式会社ブレインパッドへ入社。一貫して法人クライアント企業へのコンサルティングサービス提供やICTソリューション提供に従事してきた。ブレインパッドでは、データ活用コンサルティングや、データ分析を用いた業務改革プロジェクトの推進を支援し、2014年7月より現職。
慶應義塾大学 SFC研究所 データビジネス創造ラボ 代表幹事
慶應義塾大学 SFC研究所 上席所員(訪問)
山本 覚氏
データアーティスト株式会社 代表取締役社長
東京大学博士課程在籍時に松尾豊准教授の研究室で人工知能を専攻。その後アイオイクス株式会社のLPO事業にプロダクトマネージャーとして参画し、導入社数450社超のLPOツール「DLPO」の全アルゴリズムを開発。データマイニングを用いたウェブページの改善実績150社以上。論理化されたものはシステムで処理し、人が人にしかできない営みに集中する環境を作ることを理念として、データアーティスト株式会社代表に就任。現在はディープラーニングを用いたマーケティングメッセージの自動生成の研究を行っている。
パネルディスカッション モデレーター
眞鍋 尚行氏
株式会社電通 デジタルマーケティングセンター チーフ・データサイエンティスト
事業会社にて、顧客データベースを活用した大規模データ解析ならびに戦略立案に従事。 その後、金融系シンクタンクにて、主に金融機関向けの経営/マーケティング戦略のコンサルティング業務を経て、2010年1月に電通に入社。 電通入社後は、一貫してデータドリブンなマス×デジタルの統合マーケティングを推進し、R&Dに加え、さまざまなクライアントに対してソリューションを提供。
カスタマーエクスペリエンス戦略とビッグデータ分析 塩澤 洋一郎氏
顧客接点の最適化は、良いエクスペリエンスを持ってもらうことにより商品やサービス、来店のバリューをトータルに上げることであり、UI/UXにとどまる概念ではない、という塩澤氏。カスタマージャー二―を用いてWebの設計を良くしていくというトレンドがあるけれど、最終的なゴールはアクイジションも考慮してLTV(Life Time Value:顧客生涯価値)を向上すること。ただし、全てのデータを網羅的に把握しようとするとデータ量が膨らみ、処理しきれなくなってしまいます。それにはKGIをしっかりと設定することが大切、と強調されていました。
さらに、どのような顧客のエクスペリエンスを最大化していくのか。