2016.11.02

貯蓄額に関する統計的な数字について

40代女性
昨日、ニュースで日本の世帯の平均貯蓄額が1,805万円と報道していました。
大変お恥ずかしい話ですが、我が家では貯蓄額は1,000万にも遠く及ばず、タワーマンション購入など夢のまた夢です、、、
どのようにこのような統計的な数字が出てくるのでしょうか?

回答

DS協会員
スキル委員  より:

ご質問ありがとうございます。
「平均貯蓄額が1,805万円」、たしかにインパクトある数字ですね。

じつはこれには裏があります。下のP3のグラフをよくご覧ください。
※出典:家計調査年報(家計収支編)平成27年(2015年)より
http://www.stat.go.jp/data/sav/sokuhou/nen/pdf/h27_gai2.pdf
平均値は確かに1,805万ですが、全体の50%ラインを示す中央値では1,054万、最も多い世帯を示す最頻値は100万未満となっています。

平均値は全体のバランスをとる重心を示す値とも言えるのですが、その特性として
何億円以上も保有しているような一部のお金持ち(統計学では外れ値と言います)の影響を強く受けます。

ですので、平均を見る際は、かならず元データをグラフ化して、どのような分布になっているかを確認することをお勧めします。

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