2020.08.05

Data of DataScientest シリーズ vol.2『769万円-日本におけるデータサイエンティストの平均年収』

データサイエンティスト協会では、一般(個人)会員向けに毎年アンケート調査を実施しています。

2019年に実施した結果では、データサイエンティストにおける平均年収は769万円であることがわかりました。2016年の調査結果では平均729 万円でしたが、2018年には809万円まで上昇、2019年は微減したものの769万円となり、日本の平均年収441万円(平成30年度「民間給与実態統計調査」)と比べても高い傾向が見られます。
2016年の段階では、比較的若い人材比率が高く、平均年収が抑えられている傾向がありました。しかし、近年、突出したスキルを持つ人材が高い報酬を得ていることに加えて、データ分析人材の幅が広がったことで高年代層やマネジメント層が増加していることも影響して平均年収の上昇がみられるのではないかと推察されます。

経済産業省の「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果」や、データサイエンティスト協会で実施した「データサイエンティストの採用に関するアンケート」の結果を見ると、データサイエンティスト人材、特にビジネス応用ができるようなスキルを兼ね備えた人材が求められているものの、ボリュームとして不足している実態も見て取れます。データサイエンティストは、他の職種に比べ需要が高いため、高いスキルと知識があれば、そのぶん高い報酬を得られる可能性がある職種でもあるのではないでしょうか。

2019年度調査では、「高いスキルを目指す手前の段階にいる人」が増加しているという実態もつかめました。今後は、そのような方たちが、高いスキルと知識を獲得し、実務経験を重ねることで、より高い報酬を得ること、活躍していくことが期待されます。

データサイエンティスト協会 調査・研究委員会
株式会社オリコム 友田彩子

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