2020.10.06

Data of DataScientest シリーズ vol.6『58%-「目標としていたDSの採用計画に達しなかった」企業』

データサイエンティスト協会では、一般(個人)会員向けと国内企業を対象としたアンケート調査を実施しています。今回は、企業のデータサイエンティスト採用意欲について考察します。

国内企業を対象とした2019年のアンケート調査において、データサイエンティストの採用を計画した企業のうち、計画に対して不十分とした割合が58%となりました。

計画通り「確保できた」と答えた企業が17%ですから、データサイエンティストの採用ニーズはやはり高く、一方で市場にいる人材は不足していることを端的に示している数字ではないでしょうか。昨今、Digital Transformation、通称DX(ディーエックスと読みます。デラックスではありません)が盛んに叫ばれておりますが、データサイエンティストはその中核を為す職種と目されており、従来の活躍領域とは違う分野でも採用意欲が増していると思われます。
また、コロナ禍において企業の採用意欲は低下しているようですが、3密を避けて業務遂行を行っていくためには、ハンコ・紙文化からデジタルへの転換が避けられません。その過程でデータ基盤を整えよう、溜めたデータを活用しようとしたら、自ずとデータサイエンティストのニーズは高まってくることでしょう。データサイエンティストを採用したい企業の数やその割合、求めているスキル情報も大切ですが、今回ピックアップした「採用計画に達しなかった企業の割合」も、企業と人材のミスマッチを示すにあたり、注目したい指標です。

 

データサイエンティスト協会 調査・研究委員会
日揮ホールディングス株式会社 倉田浩二郎

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