2025.07.08

Data of Data Scientist シリーズ vol.69『91%-データサイエンティストを認知している大学生のDS興味割合』

データサイエンティスト協会では、2024年に大学生向けにデータサイエンティストに関するアンケート調査を実施いたしました。今回は、データサイエンティストを認知している大学生のデータサイエンティストへの興味度合い/就職意向について考察します。

 

大学生向け「データサイエンティスト」に関する調査結果を発表:https://www.datascientist.or.jp/news/n-pressrelease/post-3976/

大学生向けのアンケートは2020年から毎年実施しており、今回で5回目となります。大学生のデータサイエンティストへの認知度(データサイエンティストについて「確かに知っている」、「なんとなく知っている」、「名前を聞いたことがある」のいずれかに回答)は、システムエンジニアやコンサルタントと比較すると低いですが、上昇傾向にあり、2023年の調査では62%にまで達しました。しかし、今回の調査でも大学生のデータサイエンティストへの認知度は62%にとどまり、伸び悩む結果となりました。生成AIブームのきっかけとなった「ChatGPT」が2022年11月に公開されて以降、データサイエンティストの担う役割の幅も広がってきていると同時に、大学生の生成AI利用率も高まってきているため、再びデータサイエンティストの認知が増加していくかどうか、2025年以降も注目したいと思います。

次に、データサイエンティストを認知している学生の興味度合いや就職意向がどう変化しているかを見ていきたいと思います。「データサイエンティストを確かに知っている」と回答した大学生のデータサイエンティストへの興味度合いは年々増加しており、今回の調査ではデータサイエンティストに興味がある割合は91%にまで達しました。データサイエンティストへの就職意向についても同様に、就職をしてみたい割合が77%と高い結果となっています。前述したとおり、データサイエンティストの認知度は高止まりが見られる結果となりましたが、データサイエンティストを知っている大学生からは、魅力的な職種だと思ってもらえていることがわかります。

本記事では大学生のデータサイエンティストへの認知度や興味度合いについて報告を行いました。データサイエンティストという職種を認知している学生から非常に高い関心を集めていることがわかったため、2024年に伸び悩んだ認知度が、生成AIの影響等でもう一度増加するかどうかがポイントになってくると思われます。これからも様々な情報を皆様にお届けできるよう、データサイエンティスト協会は活動を続けてまいります。

データサイエンティスト協会 調査・研究委員会

株式会社ふくおかフィナンシャルグループ 大木雄介氏

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