データサイエンティストの業務内容や働き方の実情を、多くの人に正しく知ってもらいたいと考え、企画を始めたインタビューシリーズ。
第八弾の後編は、引き続き株式会社GA technologiesのアドバンスド・イノベーション・ストラテジー・センターでデータサイエンティストをされている、嶺井麻美さんにお話を伺います。
−所属部署のチーム体制について教えてください。
嶺井さん: 私が所属している部署はAISC 「Advanced Inovation Strategy Center(アドバンスド・イノベーション・ストラテジー・センター)」といって、先進技術により事業への貢献を目指す組織です。私の業務は主に他部署の業務改善、例えば物件の仕入れ・管理業務の効率化などを担当しています。
部署の人数は全体で25名ほどです。4つのチームに分かれていて、役割ごとではなく、さまざまな業務が混ざった編成になっています。以前は業務ごとに分かれていましたが、チーム間の関心を高めるため、今は業務に偏りが出ないように編成されています。チーム内でそれぞれ個人がプロジェクトを抱えているという感じです。
基本的に週3回は出社していますが、対面のコミュニケーションを大切にしているため、在宅の日でもミーティングが入っていれば、出勤する場合もあります。
コミュニケーションについては、在宅でも出勤でも分からないことは気軽に相談できる環境です。チームの定例ミーティングは週一回です。
チームの魅力は、多様なバックグラウンドを持つメンバーが集まっている点です。例えば、統計学の大学教員として教鞭をとっていた方や、画像処理の専門家などが在籍していて、分析手法やアプローチを気軽に相談できるのは非常に心強いです。また、チームは国際色豊かで、3分の1ほどが外国籍メンバーです。海外の記事を共有して「こういう国ではこういう取り組みがある」「この論文ではこんな発表がされている」と紹介してくれることも多く、グローバルの最新知識を得られる点は魅力です。
−国際色豊かな職場という点において、日々感じることや特徴的なエピソードはありますか?
嶺井さん: やはり育ってきた環境が全く違うので、「違う考え方を受け入れよう」とする点は、ほかの部署と比較しても特徴的だと思います。
例えば、部署内にスウェーデン出身の方がいるのですが、スウェーデンにはもともと Fika (フィカ)というコーヒータイムの文化があるので、それを部署でも取り入れています。週に1回、メンバー何人かが集まって、コーヒーやお茶を囲みながら雑談しながらお互いの文化をシェアするのはすごく楽しいと感じます。

また、インド出身の方が最近結婚され、その結婚式がすごくゴージャスだったので会社のブログ記事で紹介をしたこともあります。お互いの自国の文化を共有しながら話せるのは、とても楽しい環境だと思っています。
個人的には、お土産も国際色豊かなのが嬉しいです。
−勤務形態についてお伺いします。リモートワークの状況はいかがですか?
嶺井さん: 勤務形態は部署ごとに異なりますが、大きく分けるとビジネス職は原則出社、エンジニア職は週3回出社・週2回リモートが基本です。部署ごとにルールがあります。
−業務外で社内の方との交流はありますか?
嶺井さん: 年に2回部署でBBQを主催しているのですが、部署内だけではなく、他部署や社外の方も誘って交流することがあります。
それ以外にも、例えば、ロードバイクが好きな方同士で何人かで一緒に一日サイクリングに出かけたり、ゴルフ好きな方が何人かで一緒にゴルフに行ったり。そういった交流は割と個々で頻繁にありますね。
−コミュニケーションが盛んな企業風土がよくわかりました。少し質問を嶺井さんのお話に戻しますが、入社後向上したスキルや、今のスキル面での不足や課題はありますか?
嶺井さん: 一番向上したスキルは、不動産の知識ですね。入社前と比べてだいぶ変わりました。業務をする上で不動産の知識はなくてはならないものなので、現場の方へのヒアリングや上長からの説明、自分で宅建の勉強をするなど、いろいろ取り組んで勉強しました。
私はどちらかというとデータサイエンスの座学が苦手なので、データサイエンスにおける知識やスキルで足りない点は多くあります。特に統計分析や数学は一番伸ばしたいところです。今はマネージャーやメンバーと協力して統計学やデータ分析の勉強会を行い、少しずつ勉強して、将来的には学会で発表できるレベルまで行きたいと思っています。
−社内で推奨されている資格はありますか?
嶺井さん: うちの部署に限りますと必須の資格などはないのですが、ドメイン知識や事業にも関わってくる宅建を勉強してる方は多くいます。
また、福利厚生の一つで、エンジニア資格取得支援制度というものがあり、対象資格(AWS系など)を取得した場合、資格の難易度に応じたお祝い金・受験費用を支給する制度があります。
最近ではDS検定というデータサイエンティストのスキルを評価するための検定があると知りました。個人的には統計学を勉強していることもあり、取得を目標の一つとしてスキルアップを目指したいです。
−現在の仕事の満足度を教えてください。
嶺井さん: 100点満点中、90点です。
他部署の方と関係を築く上で、上司や同僚などに相談に乗っていただける機会が多くあり、いろいろな分野、いろいろな方たちと仕事ができるのはとても魅力的です。

社内だけでなく、社外の活動、例えば学会発表も積極的に推奨している部署なので、内と外の両方で活動できるところには満足しています。
残りの10点分は、やはり自分の力不足で、「まだできることがあったのに、できなかった」という点への自己評価です。
−会社選びについてお伺いします。もし嶺井さんが新卒に戻って、再び就職活動をするとしたら、どのような会社を選びますか?
嶺井さん: やはり事業会社というのはすごく魅力的だなと思います。
現場からのフィードバックが直接届くのが早く、その分、改善にかける時間やスピードに余裕を持てるのは嬉しいですね。
また今の職場では研究だけではなく、企画と開発にも力を入れていて、それぞれの力が身につくような教育カリキュラムも用意されているので、勉強する機会が多く、同時にスキルを向上させてもらえる環境はとても良い点だと思います。
ただ個々の意思決定が強い分、もう少し一体感を持って一つの目標に向かう動きがあればというのは全体としての課題かなと感じています。
−転職や新卒の方に向けて、会社選びのアドバイスはありますか?
嶺井さん: 早い段階から現場の方と積極的にコミュニケーションを取り、話していくことが大事だと思います。進む道やこれから入る部署などが明確な方、まだ自分が何をやりたいか明確でない方も含め、話を通して自分にできること、自分のやりたいことと進む道が合っているのかを少しずつ確かめ、ギャップを埋めていくことが大事だと思います。
私が所属する部署でいうと、ヒアリングから相手が何を求めているのかを捉え、全体を見通してどう解決策をつくるかを考えられる力があると、すごく強い人材になれると思っています。
もちろんスキルを用意しておくことも大事ですが、業務を通して得られることはたくさんあるので、そこに加えてコミュニケーション力やロジカルシンキングといったソフト面が大事だと思います。
−これからデータサイエンティストを目指す方に一言お願いします。
嶺井さん: データサイエンスは人に喜んでもらうための手段の一つだと思っています。技術だけだとそれだけで完結してしまうかもしれませんが、分析だけで終わらず実際に人の役に立って初めて意味があります。
私自身、学生時代にそこまで深いデータサイエンスに関する知見があったわけでもないので、入社前は不安がたくさんありました。この記事を読んでくださる方の中にもそういう方はいると思いますが、当社のように、不安がある中でも受け入れて育成してくれる会社はたくさんあると思います。自分に合った会社を見つけ出して、やりたいことが実現できることを願っています。
−ありがとうございました。
取材日:2025年9月29日
インタビュー:
データサイエンティスト協会 企画委員会
株式会社分析屋 池田
ライター:
株式会社BICP DATA 山田
株式会社Hi-Lights 清水
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株式会社GA technologies
嶺井 麻美 氏
新卒入社・Advanced Innovation Strategy Center データサイエンティスト
データサイエンティスト歴:3年
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