委員会便り 第5号 「DSにおすすめの資格をまとめました!」
皆さま、こんにちは。
おなじみ「データサイエンティスト(DS) スキルチェックリスト」は、DSのスキル評価ツールとしてすでに多くのご利用をいただいています。そんななか、スキルチェックリストで示されている「スキルレベル」と、ある分野におけるスキルの証明である「資格」を関連づけたものがあると便利だよね、というご意見をいただいていました。
そんなニーズに応えるべく、このほどスキル委員会では「DS関連資格」をまとめ、公開いたしました。今回の委員会便りは、この「DS関連資格」のご紹介をメインにお送りします!
■今号の目次
(1)「DS関連資格」をまとめました
(2)データサイエンティストお悩み相談
(3)スキル委員メンバー紹介
(4)お知らせ
(1)「DS関連資格」をまとめました
ご存知の通り、「データサイエンティスト スキルチェックリスト」では、「サイエンス・エンジニアリング・ビジネス」の3つのスキルセットごとに、Full(棟梁)・Associate(独り立ち)・Assistant(見習い)のスキルレベルを定義しています。
このたび公開しました「DS関連資格」は、これらのスキルレベルに対して、学習範囲や難易度がマッチすると考えられる資格を対応づけたものです。
このマッチングにより、以下のような効果が期待されます。
- 各スキルレベルの具体的イメージを持つことができる
- 保有する資格から自分のスキルレベルを判定できる
- 次のスキルレベルを見据えた学習内容を明確化できる
検討は、データサイエンティストの3つのスキルセットに関連しそうな資格の洗い出しからスタートしました。なかでも、「データエンジニアリング力」の関連では、民間のITベンダーが認定する資格も多く挙がりましたが、DS協会の公的性格を踏まえ、それらは検討対象から除外。原則として、以下に該当する資格を選定しました。
- 国家資格や公的機関が運営すること
- 学生や個人でもチャレンジできること(受験資格・費用、学習環境等)
- サイエンス・エンジニアリング・ビジネスのいずれかで30%以上をカバーすること
取得や維持に高額な費用がかかったり、あまりにマイナーな資格、学習のための参考書類・コンテンツの入手が困難な資格については、対象から外しました。
(検討段階のワークシート)
こうしたスクリーニングの結果、絞られたのが以下4つの資格です。
- 統計検定 / 一般財団法人 統計質保証推進協会
- 情報処理技術者試験 / 独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)
- アクチュアリー資格試験(数学) / 公益社団法人 日本アクチュアリー会
- Verified Certificate: Machine Learning / Coursera (Stanford University)
ここから各試験についてより詳しく検討し、スキルレベルとのマッチングに関する議論を行いました。マッチングの詳細は、それぞれのページ(上記の資格名称からリンク)にてご確認ください。
各試験の概要や出題範囲といった公開情報の紹介にとどまらず、当該資格を保有または受験経験のあるスキル委員の実体験に基づく、
- 企業における評価
- 合格への道
等々、実際的で有用な情報が満載の「DS関連資格」、皆さまのスキルレベル向上に是非お役立てください!
(2)データサイエンティストお悩み相談
続いては、当協会にお寄せいただいた、データサイエンスやデータサイエンティストの仕事に関するご相談にスキル委員会のメンバーがお答えする「データサイエンティストお悩み相談」のコーナーです。今回はこちらのお悩みから。
各種検定(Χ2乗検定、二項検定、…)はどのように使い分けるの?
スキル委員の福本です。
いろいろな整理の仕方がありますが、
(…続きはログインしてお読みください)