2016.06.23

情報処理技術者試験

https://www.jitec.ipa.go.jp/
主催:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)

概要

経済産業省が認定する、情報処理技術者(IT技術者)としての技術水準を認定する国家資格。
IT利用者から開発者、運用者、スペシャリストと役割や技術分野、レベル別に試験区分が細分化されている。
スキル委員会では試験区分の中でお勧めの7区分を紹介する。

出題範囲

出題範囲は数学・統計学を含む基礎理論からアルゴリズム、プログラミング、コンピュータ科学、ネットワーク、データベース、セキュリティ、システム開発手法、プロジェクト管理、経営学、経済学、法務、セキュリティなどIT技術が関わる様々な分野から出題され、IT技術以外のサイエンス、ビジネスのスキルも必要になる。
詳細はWebサイトで確認すること。

企業における評価

経済産業省認定の公的資格であるため、企業での評価は高い。IT企業に限らずITスキルを有する人材として評価される。
就職・転職時に評価されるだけでなく、昇進の条件にしている企業や、資格合格時に報奨金を提供する企業も存在する。

合格への道

特定のベンダー技術によらない応用力を問うため、特定の技術の暗記ではなく大学の情報工学で学習する情報工学の基礎力を磨く必要がある。
幸いにも参考書や問題集は充実しており、書店で多数の学習書籍を入手することができる。
応用情報技術者試験に合格、いずれかの高度試験に合格、又はいずれかの高度試験の午前Ⅰで基準点以上を取得すると、高度試験の午前Ⅰが2年間免除されるため、学習を継続し毎年新しい区分の資格にチャレンジすることが高度試験合格のコツである。

資格名資格説明実施時期試験時間出題形式受験料/受講料該当スキルレベル
基本情報技術者試験プログラマやSEに必要な基礎的な知識や技術力を問う。基礎的とはいえ、統計・数理からプログラミング、経営・法務など幅広い範囲の知識が必要。学生にお勧め。年2回 4月、10月午前 150分 午後 150分マークシート(四肢択一)5,700円エンジニアリング ★ ビジネス ★
応用情報技術者試験基本情報処理技術者の試験範囲が更に拡張し応用的な問題が多い。実務経験のあるIT技術者でもなかなか合格しない難関試験だが、学生でもきちんと勉強すれば合格は可能。年2回 4月、10月午前 150分 午後 150分マークシート(四肢択一) 記述式5,700円エンジニアリング ★★ ビジネス ★
ITストラテジスト試験情報処理技術者試験の中でも最高位、最難関に位置づけられる。論文問題があり実務の体験を論述するため、実務経験のない学生には合格が難しい。年1回 10月午前Ⅰ 50分 午前Ⅱ 40分 午後Ⅰ 90分 午後Ⅱ 120分マークシート(四肢択一) 記述式、論述式5,700円エンジニアリング ★★★ ビジネス ★★
システムアーキテクト試験広範囲なシステムの実装経験、システム構築時の応用力を問う試験。 午後にケーススタディ的な実務問題が出題されるため、システム設計・構築経験がないと合格は難しい。年1回 10月午前Ⅰ 50分 午前Ⅱ 40分 午後Ⅰ 90分 午後Ⅱ 120分マークシート(四肢択一) 記述式、論述式5,700円エンジニアリング ★★★ ビジネス ★
ネットワークスペシャリスト試験ネットワークの専門性を問う試験。ネットワークの専門知識の他、ネットワーク設計、Webアプリケーション設計の応用力を問う。業務経験を必要とする実践的な問題が多い。年1回 10月午前Ⅰ 50分 午前Ⅱ 40分 午後Ⅰ 90分 午後Ⅱ 120分マークシート(四肢択一) 記述式5,700円エンジニアリング ★★★
データベーススペシャリスト試験データベースの専門性を問う試験で、SQLやDB設計に関わる問題が出題される。午後にはケーススタディをベースにDB設計を行う論述問題が出題されるため、DB設計経験や応用力が求められる。年1回 4月午前Ⅰ 50分 午前Ⅱ 40分 午後Ⅰ 90分 午後Ⅱ 120分マークシート(四肢択一) 記述式5,700円エンジニアリング ★★★
情報セキュリティスペシャリスト試験セキュリティに関する専門性を問う試験。ITセキュリティの技術的な要素だけでなく、セキュリティを維持管理する運用や法令に関連する問題も出題され範囲は広い。セキュリティトレンドの変化に合わせて新しいセキュリティ関連技術の出題も多いため常に最新技術をウォッチしておく必要がある。年2回 4月、10月午前Ⅰ 50分 午前Ⅱ 40分 午後Ⅰ 90分 午後Ⅱ 120分マークシート(四肢択一) 記述式5,700円エンジニアリング ★★★ ビジネス ★
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