2022.09.27

Data of Data Scientist シリーズ vol.34『43%-一般ビジネスパーソンがデータサイエンティストを認知している割合』

データサイエンティスト協会では、今回初めて一般ビジネスパーソン2,000名に対し、データサイエンティストと、類似する4つの職業について認知度や興味、将来性を調査しました。初めての調査という所でどういった結果になるのか分からない部分もありましたが、今回はデータサイエンティストに関する認知の部分を切り口に考察します。

 

回答者2,000名の中でも男性、40代以上にサンプル数が集中する結果になりました。今回は以下の5つの職種について調査をしました。

・データサイエンティスト
・システムエンジニア
・マーケター
・リサーチャー
・コンサルタント

この5職種について、「知らない / 名前を聞いたことはある / 何となく知っている / 確かに知っている」の5段階で調査した結果は以下のようになりました。

認知率

IT系の代表的な職種であるシステムエンジニアは想定通り90%を超える高い認知を得ているのに対し、データサイエンティストは今回比較した5職種では最下位の43%という認知率となりました。(名前を聞いたことがある 以上の回答を 認知している と判定した結果)

 

調査・研究委員会で2021年に行った学生向けアンケート(https://www.datascientist.or.jp/news/student-research2020/)と比較すると、学生での認知度は54%であり、ビジネスパーソンの方が低い認知率となりました。

大学生アンケート

この結果から若い世代の方がより認知しているのではないか、という仮説のもと、年代別で認知率の集計を行った結果が以下のようになっております。

年代別認知率

各職種で見ると、殆どの職種で年代が上がるごとに認知率が上がっていく傾向がありそうですが、データサイエンティストでは年代間の差異は少ないように見えます。ただ、若い世代の方が認知している、というわけではなさそうでした。

 

年代別の切り口の他にも、業界別、職種別等様々な切り口での認知率を知ることが出来たため、有意義な調査だったと感じています。一般ビジネスパーソンが所属している業界別でみると、IT・通信業などでは、データサイエンティストに対する認知率が高くなっており、業種別で偏りが見られます。

 

業界別認知率

今回の調査で、一般ビジネスパーソンにおけるデータサイエンティストの認知率は43%で、学生と比べても認知率が低い、という現状が明らかになりました。ただ、年代や業種・業界ごとの認知率を知ることが出来たので、認知が低い業界の要因分析、普及活動などに繋げられそうな気がしています。

 

皆様の業界での認知率はどれくらいでしたでしょうか?

 

調査・研究委員会では引き続きデータサイエンティストに関する様々な指標をお届けしたいと考えております。こんな指標が見てみたい!等のご要望が御座いましたら、ご意見お待ちしております。

 

データサイエンティスト協会 調査・研究委員会
株式会社キーウォーカー 鳥越希

カテゴリ
アーカイブ
記事アクセスランキング
タグ